「私がいなくても」 照ノ富士、言葉と裏腹の復活V 主役は譲らない
清水優志 松本龍三郎
(大相撲夏場所14日目 ○照ノ富士―霧馬山●)
1分9秒にわたる、長い我慢比べだった。
先場所優勝の関脇との一番。立ち合い、照ノ富士は圧力に退いた。それでも、低く頭をつけてくる相手のまわしを何とかつかんだ。「一番成長して力を付けてきた霧馬山。慎重にやった」。初日に見せた危なっかしさはない。攻め手を与えず、強力な引きつけで上体を起こす。最後は太い右腕で、押しつぶすように寄り切った。
大関昇進を濃厚にしているモンゴル出身の後輩とはこれで10戦全勝。格の違いを見せつけた。1年ぶりの優勝を決め、紅潮した顔で言った。「頑張ってきて、良かった」
両ひざのけがなどで、昨年秋…
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