冬場に鍛えた強い足腰にプラス 笑顔で身につけたマウンドさばき

渡部耕平
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 春季東北地区高校野球青森県大会準決勝

 八戸工大一9―5弘前学院聖愛

 マウンドでは笑顔が大事。八戸工大一のエース金渕光希投手(2年)は、自らに言い聞かせて投げる。「みんなをもり立てることができるし、自分の気持ちも落ち着くから」

 再三のピンチを迎えても穏やかな表情で九回まで投げ続け、弘前学院聖愛を相手に完投勝利を飾った。

 身長183センチの左腕。長身から最速143キロの直球と、低めに決まるスライダーをくり出す。落差が大きく、的を絞らせない。要所で緩急を生かし、10三振を奪った。

 スタミナの元は足腰の強さだ。冬場に重さ130キロのバーベルを担ぐスクワットで鍛え、太ももが一回り太くなった。「上半身の力だけで投げることがなくなり、ピッチングが安定してきた」と自負している。

 春を迎えて球威が増し、制球にも磨きがかかった。そして、笑顔を心がけることで、堂々としたマウンドさばきも身につけた。

 昨夏は1年生でベンチ入り。だが、決勝では登板機会に恵まれず、チームも惜敗した。その時の相手だった八戸学院光星と、春の決勝で相まみえる。「悔しがっていた先輩たちの分まで力強く投げて、優勝したい」と雪辱を誓った。(渡部耕平)

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