名物「瓶ドン」や裏メニューも 藤井聡太六冠らをもてなす対局ホテル

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杉村和将
【動画】叡王戦の対局のため藤井聡太叡王と菅井竜也八段が岩手県宮古市を訪れた=杉村和将撮影
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 将棋のタイトル戦・叡王戦五番勝負の第4局が28日、岩手県宮古市で指される。六冠を保持する藤井聡太叡王(20)と菅井竜也八段(31)との対局は佳境を迎え、藤井叡王が勝てば防衛を決めるという大きな一局。厳しい戦いに臨む対局者を、ホテル側はさりげなく迎え入れる。

 対局場は浄土ケ浜パークホテルで、5階の「ロイヤルスイートルーム」が対局室となる。

 浄土ケ浜は、リアス式海岸が連なる三陸を代表する景勝地。白い砂浜の前に切り立った岩々が連なり、江戸時代の天保年間に宮古山常安寺七世の霊鏡和尚が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名づけられたと伝わる。

 ロイヤルスイートルームは、その浄土ケ浜を一望できるホテル最上級の部屋。1997年には当時の天皇・皇后だった上皇・上皇后ご夫妻が「全国豊かな海づくり大会」で来県した際に宿泊したことで知られる。2016年には今の天皇・皇后両陛下が皇太子ご夫妻時代に東日本大震災の視察で訪れ、宿泊している。

 渡辺新一郎・総支配人(53)は「対局者との距離をうまく取りながら、さりげない会話、さりげないあいさつ、さりげない気くばりで接したい」と話す。両対局者が自宅から普通に通うような感覚になるよう、「さりげなさ」を意識したもてなしを心がける。

昼食には「瓶ドン」や「生うに丼」

 最近のタイトル戦では、対局…

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