1人あたりまだ126円 高梨沙羅さんが動くフェアトレードの拡大

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編集委員・北郷美由紀
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2030 SDGsで変える

 途上国の生産者から産品を適正な価格で買い取るフェアトレード(公平・公正な貿易)が注目を集めています。貧困の解消や環境の改善、人権の保障を促す仕組みで、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、広がりが期待されています。(編集委員・北郷美由紀)

適正価格と奨励金で途上国を支援

 観光名所にもなっている東京・渋谷の商業施設で13日、フェアトレードを考えるトークイベントが開かれた。登場したのは、スキージャンプ選手の高梨沙羅さん。「フェアトレードを選ぶことで、商品の背景を知り、生産者に感謝の気持ちを伝えることができる。遠征先の欧州と比べると、日本では認証品を探しにくいのが残念です」

 このイベントを主催したのは、国際組織の日本支部として認証ラベルの発行と管理を担うNPO法人「フェアトレード・ラベル・ジャパン(FLJ)」。事務局長の潮崎真惟子さんは「適正な価格とプレミアム(奨励金)を支払って途上国を支援する仕組みで、環境や人権への配慮を特に重視している。SDGsが掲げるすべての目標につながっている」と説明した。

 同じく登壇したエシカル協会…

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