米原子力空母ニミッツの司令官 中国のプレッシャーに「懸念はない」

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聞き手=編集委員・土居貴輝
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 米海軍原子力空母ニミッツが19日、佐世保港長崎県佐世保市)に入港した。原子力空母ニミッツを中心に随伴の駆逐艦などで構成されている第11空母打撃群(CSG11)を率いるクリストファー・スウィーニー司令官(海軍少将)が、日本メディアの取材に応じた。スウィーニー司令官に中国海軍のプレッシャーなどについて「懸念はない」と言う。

 ――米海軍第7艦隊の管轄区域(西太平洋からインド洋)には、もともと原子力空母ロナルド・レーガン横須賀基地神奈川県)を拠点に前方展開しています。ニミッツが西太平洋で警戒活動をしていることで、この地域に米空母が2隻入っていることになります。その意義をどう考えますか。

 「ニミッツは米本土のワシントン州を母港とし、ロナルド・レーガンは横須賀に前方展開している。今回、佐世保に寄港するが、横須賀(の拠点)以外にも、米国から展開してきた米空母が入港、寄港できる能力が(日本国内に)あることは、日本にとっても米国にとっても軍事的に有利な能力だ」

 「ニミッツ、そして米海軍全体としても、海上自衛隊と一緒にオペレーションをやっている。通常は、海自の艦艇が我々のCSGのグループに入って一緒にオペレーションをしているが、今日は近くに海自の艦艇がいない。(米空母と海自艦艇が一緒に行動している)その様子をお見せできないのが残念だ」

 ――約半年間、西太平洋、南シナ海で活動し、中国海軍のプレッシャーを感じることもあったと思います。

 「ニミッツ空母打撃群、そして米海軍の任務は世界中の海を国際法に従って航海し、作戦をするということだ。どこの国でも、海洋で自由に共存、供用して船を運航できることが重要だ。それを実現するために、我々は太平洋で活動している」

 ――中国海軍も空母の運用を始め、海軍力を増強させています。脅威に感じたことはないでしょうか。

 「(中国という)競争相手に敬意を持っているが、懸念はしていない。私たちは準備ができている。心配とか懸念とかはない」

 「懸念しないと言えるもう一…

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