キーウで市の記念日に「大規模なドローン攻撃」 1人死亡、火災も
新屋絵理
ウクライナの首都キーウで27日深夜から28日未明にかけ、イラン製ドローンを使ったロシア軍による攻撃があり、少なくとも1人が死亡した。キーウ市当局によると、ロシアの本格的侵攻が始まって以来、キーウに対するイラン製ドローンによる攻撃として最も規模が大きいものだった。ウクライナメディア「ウクライナ・プラウダ」が伝えた。
28日は首都建都記念日「キーウ市の日」。キーウ市当局はSNSで「敵にとっては、この日を『祝う』手段が死をもたらすドローンなのだ」と伝え、皮肉を込めてロシアを批判した。
ウクライナ・プラウダによると、ウクライナ軍は、飛来したドローンが54機と「記録的な数」に上り、うち52機を撃墜したと発表した。ドローンの残骸が7階建ての建物に落ちて1人が死亡し、ショッピングセンターや倉庫で火災が起きる被害も出ている。キーウへの攻撃は5月に入って14回目。空襲警報は5時間以上続いたという。
また、ウクライナ中部ドニプロの病院などが破壊された26日のミサイル攻撃による死者は計4人になった。ドニプロペトロウスク州のセルヒー・リサク知事が28日、明らかにした。(新屋絵理)