内閣支持率46%に上昇 G7で「指導力を発揮」6割 朝日調査

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君島浩
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 朝日新聞社は27~28日に全国世論調査(電話)を実施した。岸田文雄内閣の支持率は46%(前回4月調査は38%)と上昇。不支持率は42%(同45%)だった。広島G7サミットで、岸田首相が議長として「指導力を発揮した」と答えた人は59%で、「そうは思わない」の32%を上回った。いわゆるサミット効果が支持率を押し上げたとみられる。

 内閣支持率が不支持率を上回ったのは昨年8月調査以来。男性の支持率は51%、不支持率は39%だったが、女性は40%対46%で不支持率の方が少し高かった。

 日本でのサミットは1979年の東京サミットから今回を含めて7回目。面接方式で調査していた時期もあり、単純に比較できないが、サミット前後の世論調査の内閣支持率をみると、ほとんど横ばい・下落で、今回のように明らかに上昇したのは初めてだ。

〈調査方法〉 コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、27、28の両日に全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した872世帯から417人(回答率48%)、携帯は有権者につながった1722件のうち713人(同41%)、計1130人の有効回答を得た。

 今回の調査で、広島サミット

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2023年5月29日6時2分 投稿
    【視点】

    均衡した世論調査結果です。昨年来のロシアの暴挙に対し日米欧のG7が結束するのは自然なので、順番に回ってきたサミット議長国の指導者として岸田首相が目立つのも自然です。確かにその場所に広島を選んだことは岸田首相の決断ですが、世界平和に向けた国際

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2023年5月29日9時59分 投稿
    【視点】

    内閣支持率だけを短期的にみると「上がった」となるわけですが、不支持率も42%と低くない水準です。一定のボリュームをもった政権への不満が国民の中にあると考えた方がいいでしょう。サミット効果は言われるほど大きなものではなかったのではないかと思い

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