すずめの戸締まり、聖地で上映 映画館ない街の手紙に応えた新海監督
山浦正敬
大ヒットした長編アニメ映画「すずめの戸締まり」の特別上映会が28日、宮城県気仙沼市であり、新海誠監督が舞台あいさつに立った。東日本大震災の記憶を抱える少女が各地の災いの元となる「扉」を閉めていく物語で、市内の道の駅も作品のモデルになった。予想を上回る約1250人が集まり、上映を急きょ2回にした。
気仙沼には映画館がないため、市内で映画上映会を企画する市民グループ代表の佐藤光一さん(69)が監督へ手紙を出したことから実現した。会場の市民会館には定員を超える市民らが駆けつけ、ほとんどが初めて作品を見る人たちだった。
1回目の上映後に舞台に立った新海監督は映画に込めた思いや気仙沼との縁を披露した。「気仙沼は2年前にスタッフとロケハンに来て以来で、被災前の姿を見てみたかった」。作中で描いた地元の道の駅や、主人公が食べた名物の「ピーナツクリームサンド」も紹介した。
地元の高校生は
新海監督に質問した地元の高…
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