87歳が「基本情報技術者試験」最年長で合格 学び直しと挑戦の日々

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原知恵子
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 ITエンジニアの登竜門といわれる国家試験「基本情報技術者試験」にこの春、87歳の男性が合格した。合格者の平均年齢は25.1歳と若者が多いなか、これまでで最年長となった。男性は86歳の時にも最年長で国家試験「ITパスポート試験」に合格しており、それに続く記録更新となった。

 取材を申し込むと「年寄りの暇つぶしです」「皆様のご参考になるほどのことではなく、名前を出すのも苦手でして」と謙遜しきりだったが、現役世代の記者にとって、とても刺激になる話を聞くことができた。

 男性によると、勉強に力を入れ始めたのは85歳のころだ。体力が衰えて歩行が不自由になり、近所の散策やボランティア活動が難しくなった。そこで、「暇つぶしとボケ防止を兼ね、これまでの人生で培った知識を振り返ろう」と思い立った。

文系で、サラリーマン時代の主業務はIT系ではなかったという男性。めまぐるしく技術が進化する中、現役時代から半世紀以上、学びを続けてきました。直近2年で挑んだ資格・検定は語学や教養系まで多彩。男性は「40~60代の方こそ、学び直すのが重要」と語ります。

「非IT系」だったサラリーマン時代

 文系で、サラリーマン時代は…

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