北朝鮮が「人工衛星」の発射を予告 岸田首相、米韓との連携など指示
北朝鮮が「人工衛星」と称する弾道ミサイルを発射すると表明したとして、岸田文雄首相は29日午前3時過ぎ、関係省庁間で協力し、情報の収集・分析に万全を期し、国民に対して、適切に情報提供を行うこと▽米国や韓国など関係国と連携して北朝鮮が発射を行わないよう、強く自制を求めること▽不測の事態に備え、万全の態勢を取ること――の3点を指示した。
海上保安庁の発表によると北朝鮮は、31日から6月11日にかけて、黄海、東シナ海、フィリピン北部ルソン島の東方面に「衛星ロケット」を打ち上げると予告している。
政府は4月22日、日本の領域内への落下に備え、自衛隊に破壊措置準備命令を出した。ミサイル迎撃のため、沖縄県に迎撃用の地対空誘導弾「PAC3」の部隊を展開し、迎撃ミサイルを搭載するイージス艦も展開。沖縄県内で落下物などがあった場合に被害を最小化するための部隊も展開。過去の人工衛星と称した事実上の弾道ミサイルは、北朝鮮から南方向に打ち上げられている。
- 【視点】
人工衛星は日本も打ち上げていますが、日本が北朝鮮を批判するのは、北朝鮮がかつて人工衛星を打ち上げると言いつつ、打ち上げロケットと同じ原理の弾道ミサイル開発を核兵器の開発と並行して進め、それを国連安全保障理事会が批判して北朝鮮だけに弾道ミサイ
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