官房長官「日本の領域通過する可能性」 「衛星」予告を受け緊急会見
松野博一官房長官は29日午前、北朝鮮が「人工衛星」と称する弾道ミサイルを発射すると表明したことについて緊急の記者会見を開いた。松野氏は、発射された場合「南西諸島を含め我が国の領域を通過する可能性はある」との見方を示した。松野氏は、「具体的な詳細は差し控えるが、北朝鮮に対して自制を求めてきている」と話した。
松野氏によると同日未明、北朝鮮の水路当局から、海上保安庁の水路通報室にメールでの情報提供があったという。政府は、官邸危機管理センターに設置している北朝鮮情勢に関する官邸対策室で関係省庁から情報を集約し、外務省、防衛省、国交省、海保庁、水産庁、内閣官房の関係省庁局長級会議を開催して対応を協議した。国家安全保障会議(NSC)の開催予定はないという。
松野氏は「北朝鮮が『衛星』と称する弾道ミサイルの発射を強行することは我が国の安全保障に対する重大な挑発行為だ。北朝鮮による弾道ミサイル技術を使用したいかなる発射も禁止している関連する国連安保理決議に違反するものだ」と非難した。
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- 【視点】
松野官房長官が記者会見で語ったように、日本政府はいまも、「人工衛星と称する弾道ミサイル」と呼んでいるようだが、本当にそれで良いのだろうか。 北朝鮮は2016年2月に人工衛星だとしてミサイルを発射した。その翌年の17年7月に放った「火星1
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