光を反射、うろこ模様を描く丸山千枚田 三重・熊野

溝脇正
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 一目千枚といわれる丸山千枚田三重県熊野市紀和町)で、水を張った田んぼが光を反射し、幾重にも連なった棚田が魚のうろこのような模様を描いている。一目見ようと、週末には県内外から大勢の観光客が訪れる。

 丸山千枚田は、1601年には2240枚の田があったと記録されている。だが、平成初期には530枚まで減少。1993年、貴重な文化遺産を残そうと地元住民らが保存会を発足させ、1340枚まで復元させた。日本の棚田百選にも選ばれた。現在は、オーナー制度の会員や地元小中学生らの協力を得ながら、手作業による田植えや稲刈りをして、棚田を守り続けている。

 6月10日には、火と音で害虫を追い払う伝統行事「虫おくり」が予定され、4年ぶりに一般公開される。(溝脇正)

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