杉田氏の逆転敗訴 従軍慰安婦などの研究に対するツイッター巡る訴訟
山本逸生
自民党の杉田水脈(みお)・衆院議員(56)にツイッターなどで研究内容を中傷され、名誉を傷つけられたとして、大阪大の牟田和恵名誉教授ら4人が杉田氏に計1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が30日、大阪高裁であった。清水響裁判長は、訴えを退けた一審・京都地裁判決を変更し、杉田氏が牟田名誉教授に対し33万円を支払うよう命じた。ほかの3人については控訴を棄却した。
昨年5月の一審判決によると、牟田名誉教授ら4人は2014年から4年間、国から科学研究費1755万円を受け、性の平等に向けた国内の女性運動や従軍慰安婦問題を研究していた。杉田氏は18年3~6月ごろ、自身のツイッターで「国益に反する研究」「反日活動」と書き込んだほか、インターネット番組などでも批判したが、一審判決は「社会的評価を低下させるものとは認められない」などとして訴えを退けていた。(山本逸生)
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