長男かばい続けた首相、追い込まれ更迭 与党議員「センス悪すぎる」
岸田文雄首相が政務担当の秘書官を務める長男・翔太郎氏の更迭に踏み切った。昨年10月に秘書官に起用して以来、翔太郎氏の「公私混同」を指摘されてもかばい続けたが、厳しい批判は収まらなかった。与野党から「遅きに失した」との声が上がる。
首相周辺によると、首相は29日朝、翔太郎氏を辞任させる方針を周囲に伝えたという。側近の一人は「政権の信頼に関わる問題だと判断した。週末に考えた結果だろう」と判断理由を解説する。
今回の「忘年会」問題の発覚後、与党内からも早期の更迭を求める声が上がっていた。しかし首相は26日の参院予算委員会で、翔太郎氏らによる公邸内での記念撮影を念頭に「行動は不適切」と述べたが、更迭は否定。厳重注意にとどめていた。
自民党内からは「政治への国…