「一つの船に乗った隣人」 世界が太平洋の島国に注目、その理由は

有料記事

シンガポール=西村宏治 ソウル=稲田清英
[PR]

 太平洋の島国がいま、世界の注目を集めている。米国やインドが相次いで協力枠組みの会議を開き、支援などを打ち出したほか、29日には韓国で同様の首脳会議が始まった。接近の背景には、影響力を拡大しようとする中国の存在がある。

 太平洋諸国は22日にパプアニューギニアで米国、インドと相次いで協力を深める会議を開いたばかり。今回の韓国での開催により、わずか1週間の間に三つの広域会合をこなすことになった。

 太平洋の18の国・地域が加わる「太平洋諸島フォーラム(PIF)」の今年の議長国、クック諸島のブラウン首相は、広島での主要7カ国首脳会議G7サミット)にも招かれた。

米国、インド、韓国から熱視線

 「かつてない勢いで世界の注目を集めている」。PIFのプナ事務局長は、26日の声明でそう述べた。

 米国は、昨年9月に初となる…

この記事は有料記事です。残り1147文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません