弁護士が対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」を使ったら――。生成AIに注目が集まるなか、米国の弁護士がチャットGPTを用いて民事裁判の資料を作成したところ、虚偽の内容が多数含まれていたことがわかった。米紙ニューヨーク・タイムズなどが27日に報じた。
問題になったのは、ある男性が2019年、米ニューヨーク行きの飛行機内で配膳カートがひざに当たってけがをしたとして、南米コロンビアのアビアンカ航空を訴えた訴訟だ。
同紙によると、原告男性の弁護士は10ページにわたる準備書面を作成し、ニューヨークの連邦裁判所に提出。書面では「航空会社が被告となった訴訟の判例」とするものが引用されていた。
だが、被告側弁護団も裁判官も、引用された6件の「判例」を見つけることができなかった。それらは実際には存在せず、いずれもチャットGPTが作成したものだという。
同紙によると、この弁護士は…
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