注目は「強打」のオリックス投手陣 得意の交流戦、救援陣がカギ

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 元オリックス球団職員で、現在はフリーアナウンサーの大前一樹さん(61)と、朝日新聞スポーツ部のオリックス担当・高橋健人記者が対談する「オリいったお噺」。今回のテーマは交流戦です。

 高橋 オリックスの交流戦成績は2018年から2位、2位、1位、9位(20年はコロナ禍で中止)。どちらかと言えば、得意としているイメージです。

 大前 比較的、交流戦との相性は悪くはないです。近年は(交流戦前まで)負け越している中で、「さあ、どう立て直そうか」と挑んでいたのが、今季は勝ち越して臨めるので、心構えが違うかもしれない。ここを勝率5割以上でいければ、リーグ優勝のチャンスはあると思います。

 高橋 中日、阪神、ヤクルトの3球団と戦う敵地では「DH制」がないので、投手も打席に立ちます。個人的には、昨季の日本シリーズで適時打を放った山崎福也投手の打席を楽しみにしています。

 大前 毎年、交流戦の少し前から始まる、試合前の投手の打撃練習が面白いんです。宮城大弥、山崎福、山本由伸の3投手は面白いぐらいに飛ぶ。ホームラン競争をしているぐらいですから。小さい頃からチームで一番上手だった子がプロになるケースは多いので、打撃もいいんですよね。もちろん、プロの生きた球を打つのは、簡単じゃないですけどね。

 高橋 シーズン全体でみれば、中盤戦に差し掛かる時期とも取れます。いろんな選手を試していたのが、少しずつ戦力をまとめていく方向になるのでしょうか?

 大前 昨年のオリックスに関して言えば、シーズンを通してその時々の選手起用でした。開幕当初に先発だった山崎颯一郎、ワゲスパックの両投手をオールスターの辺りから救援にまわしています。ただ一つの節目にはなるので、他球団はそういう時期になるかもしれません。

 高橋 いまのチーム状況から、もう少し状態が上がってほしいと感じられる部分はありますか?

 大前 救援陣ですかね。特にリードを許す中で出てくる投手たち。先頭への四球をきっかけに失点し、勝負がついてしまうのは、少し苦しいです。このタイミングでそこをどう整備できるかにも注目したいですね。

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