「20歳の頃まで政治に興味はありませんでした。『大人の世界』というイメージが強くて、なんとなく避けていました」。自らをそう振り返る林寛人(かんと)さん(26)は4月、東京都港区議選に立候補した。法政大3年の時、就職活動の延長で友人から紹介され、同区議(当時)の横尾俊成さん(42)と出会ったのがきっかけになった。
金融業界への就職を志望していたが、ずっと自分の話に耳を傾けてくれる横尾さんにひかれ、事務所でインターンシップを始めた。目の当たりにしたのは「思った以上に地道な活動」だった。町会にあいさつをして回ったり、地元の飲食店の悩みを聞いて回ったり、ゴミ拾いのボランティアに参加したり。半面、周りには常に若者がいて、活気があった。
卒業後は志望通り大手証券会社に就職。しばらく政治の世界からは遠ざかったが、人材会社に転職したのを機に、時間を見つけて再び横尾さんの事務所に出入りするようになった。いつしか一緒に政策を考え、実現するための議会質問を練り、時に質問原稿の執筆も任されるようになった。「地道な活動で信頼を得て、街が抱える問題を探る。問題解決のために政策を練り、議会で提案する。政治の魅力を教えてもらった」
自分にできることは…… 悩んで出した結論
そんな横尾さんから昨年夏…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら