第6回女性議員が半数以上の杉並区で最年少当選 都庁職員を辞めて挑戦

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太田匡彦
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 4月23日に投票が行われた選挙の結果、東京都杉並区議会では女性議員が一気に5割以上も増加。定数48のうち女性が半数以上を占める議会となった。その1人、倉本美香さん(30)は無所属で5612票を集め、4位当選した。当選者のなかで最年少だった。

 もとは東京都内の自治体に勤める公務員。児童相談所で児童虐待の現場に向き合ってきた。児童福祉司の任用資格を取り、東京都に転職した後も、専門職として福祉保健局で児童の問題に関わった。「児童虐待や子どもの貧困の背景には、地域や親世代の問題といった複雑な要因が絡み合っている。目の前のひとりに向き合うことはもちろん大切。でも社会全体の構造に取り組まなければ、問題の根本には迫れないのではないか」。そんな思いが強くなった。

 だが、法改正や制度設計の議論では、起きてしまった虐待や貧困にどう対応するかといったことばかりに焦点があたる。もどかしさが募った。それなら自分が政治家になり、地域や制度のあり方全体にかかわろう。地元の杉並区での立候補を決断して昨年1月、都庁を辞めた。

1年2カ月で街頭活動を300回超

 「政治が受け止められてこな…

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