第7回ベンチャーと政治家の二刀流 僕らが同じ目線で話せる上限の世代は

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太田匡彦
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 神奈川県葉山町議選で、三浦大輝さん(27)は2位以下に大差をつけてトップ当選した。町選管によると、データが残る2007年以降で最年少、かつ歴代最多得票だった。

 中学3年の時、仙台市内で東日本大震災に遭った。自治体が提供する復興住宅で暮らしながら、様々なボランティア活動に参加する日々を送った。日常を取り戻すなかで気になったのは、東京電力福島第一原発事故を受け、母親らが九州産の野菜を選んで買うようになったこと。「食の安心・安全」をライフワークにしようと心に決め、15年春、東京農業大に進んだ。

 在学中に有機野菜を扱う農業ベンチャーを立ち上げ、その事業が19年10月に起業した「Living Roots」につながった。農産物の仕入れ、加工、保管、卸し、販売すべてにかかわることで、「農業を選んだ人が皆、豊かな生活を送れる、持続可能な社会の実現をめざす」ための起業だった。

こだわりの有機栽培の努力 無にする補助金

 会社を経営しながら全国の農…

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