【そもそも解説】「ヘイトクライム」検察が異例の言及 どんな裁判?

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森下裕介
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 「本件犯行態様は、世間的にも問題となっている、いわゆるヘイトクライムである」――。

 在日コリアンらでつくる在日本大韓民国民団(民団)の徳島県地方本部に銃撃をほのめかしたとして、脅迫の罪に問われた徳島市の大学生、岩佐法晃被告(40)の公判で、検察側は異例ともいえる言及をしました。31日午後に迎える判決で、被告の動機について徳島地裁がどんな指摘をするかが注目されます。

 いったいどんな裁判なのでしょうか。

 Q どんな事件?

 A 岩佐被告は昨年9月、徳島県小松島市の民団事務所に、こんな文書を届けて脅迫したとして逮捕・起訴された。

 「反日政策ヲ続ケル様デアレバ、次ハ実弾ニ寄ル消化ニヨッテ浄化スル。―民族赤報隊―」

 検察側は公判で、岩佐被告がこれ以前にも民団の建物に向かって火薬銃を発砲したものの、「民団の構成員が全然怖がっていない」などと考えて文書を送付したと主張している。

 Q 裁判の争点は?

 A 岩佐被告は起訴内容を認…

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