岸田首相の長男更迭、自民党支持層からも「辞めて当然」 世襲に批判
谷瞳児 君島浩 長野佑介
岸田文雄首相の長男で政務秘書官を務める翔太郎氏(32)が昨年末に首相公邸で親族と「忘年会」を開いて記念撮影をしていた問題で、岸田首相は翔太郎氏の更迭に踏み切った。一度は「厳重注意」とした中での首相の判断を、街の人たちはどう受け止めたのか。識者からは「世襲議員の多い日本政治の構造的な問題を改める契機に」といった声も上がる。
「辞めて当然だ」
東京都台東区で商店を営む男性(75)はそう言い切った。自民党を50年近く支持し続け、地方議員の擁立にも携わってきた。
翔太郎氏が1月、首相の外遊に同行した際に公用車に乗って土産物を購入した問題は「公務中」という説明をいったんは受けいれたが、今回の「忘年会問題」は「公邸という場でふさわしくない行動だ」と看過できなかったという。
世襲政治に違和感
ここ20年で首相を務めた自…
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- 【視点】
政治の世界で、世襲そのものを禁じることは難しいかもしれません。しかし、世襲の恩恵を受ける人は、一から政治に参入する人と比べ、3つの「バン」、すなわち、地盤・看板(知名度)・カバン(資金)いずれの面でも相当のアドバンテージをもつことになります
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