「アーツカウンシル」って? 美術や舞台芸術を後押し、金沢でも誕生
佐藤美千代
音楽や美術といった文化芸術の担い手たちを手助けする専門の組織や窓口「アーツカウンシル」が全国の自治体に生まれている。金沢市では「アーツカウンシル金沢(ACK)」を市が開設し、間もなく1年。耳慣れない名称だが、どんな役割を担っているのか。
ACKは昨年7月にオープンし、市の外郭団体・金沢芸術創造財団が運営する。舞台や展覧会をPRするチラシ、ウェブ制作などに最大3万円を助成するほか、市第2本庁舎の窓口で毎週水曜、予約制の相談を実施。市は今年度、1354万円の事業費を計上している。
活動の場が市内なら、市外の人も支援対象だ。関西を拠点とするダンサーの升田学さん、エメスズキさんは、金沢生まれの泉鏡花の小説を題材に、パフォーマンス「漂流詩」を企画した。鏡花の生家跡に近く、小説に登場する「暗がり坂」周辺で上演しようと昨年秋、ACKに相談した。
ACK統括ディレクターの黒…
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