進む円安「必要あれば適切に対応」 財務省・金融庁・日銀が会合

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松山尚幹
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 外国為替市場円安ドル高が進んでいるなか、財務省金融庁日本銀行の幹部は30日、国際金融市場に関する情報交換会を開いた。会合後、財務省の神田真人財務官は為替相場について「過度な変動は好ましくない。必要があれば適切に対応していく考えに変わりはない」と記者団に話した。

 円相場は30日に一時、昨年11月以来の円安水準となる1ドル=140円92銭をつけた。だが3者会合が夕方に開かれると伝わると、一転して円が買い戻され、140円台前半まで円高に振れた。市場では、3者会合が急激に進む円安を牽制(けんせい)する動きと受け止められたようだ。

 神田氏は「為替相場はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映して安定的に推移することが重要だ」と強調した。また、米国の債務上限問題などのリスク要因を挙げて「金融為替市場の動向や、わが国経済への影響を十分に注視する必要があるとの認識を共有した」とも明らかにした。

 円安の背景にあるのは、日米…

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