津波にさらわれた柱の思い出取り戻す 専門誌1年で復活させたわけ

有料記事

塩谷耕吾
[PR]

 「柔道マガジン」という新雑誌が、6月から刊行されることになった。

 国内唯一の柔道専門誌だった「近代柔道」(ベースボール・マガジン社)が休刊したのは昨年7月。柔道界では「競技人口を左右する重大事件」と悲鳴もあがったが、1年弱での専門誌復活になる。

 発行元は、一般社団法人スポーツひのまるキッズ協会。「大会を通じて親子の絆を深める」というコンセプトのもと、保護者がセコンドについたり、一緒に表彰台に上ったりする小学生の柔道大会を全国各地で開いている団体だ。

 同協会の代表理事・永瀬義規さん(60)には、忘れられない記憶がある。

 2011年6月、岩手県で大会を開くことになった。準備で現地へ入った際、多くの保護者から、過去の大会のパンフレットが欲しいと言われた。

 東日本大震災で被災した人た…

この記事は有料記事です。残り539文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません