天板をパカッと開くと液晶画面 デジタル対応の学校机、元教員が開発

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林利香
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 滋賀県立高校元教員の村田良(まさる)さん(62)=京都市右京区=が、デジタル教材を使うのに適した学校机「ミライデスク」を開発した。机の天板を開くと液晶ディスプレーがはめこんであり、手元の端末と2画面で使えるようになる。子ども主体の学びを発展させたい、と開発に取り組んだ。

 村田さんは今春まで、大津清陵高校通信部のICT(情報通信技術)担当教員だった。学校業務を効率化するシステムを自主開発するなど、デジタル化に取り組んできた。

 小中学生が1人1台の端末を利用する「GIGAスクール構想」が本格的に始まったのは2021年度。パソコンが得意な村田さんだが、デジタル教科書を使った授業の進め方に戸惑った。

 特に気になったのは、「読む」「書く」という二つの作業を、同じ端末ですることだった。

 端末の画面で教科書を開いて、次はノートを開いて――。行ったり来たりで戸惑う子どもたちもいた。

 「教育のデジタル化が進んでも、教育の基本の読み書きの作業はおろそかにできない」と村田さん。

「読む」「書く」をそれぞれの画面で

 そもそも「学校机の形は昔の…

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