年金制度改正 「年収の壁」解消や保険料の支払い期間延長など検討へ

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村井隼人
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 公的年金制度をめぐり、厚生労働省は30日、次の制度改正に向けた主な検討項目を社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会に提示した。岸田政権が意欲を示す「年収の壁」解消のほか、専業主婦らの「第3号被保険者」のあり方、国民年金保険料の支払い期間の延長などが盛り込まれた。

 年金制度は原則、5年に1度の「財政検証」で将来の年金水準の見通しを示した上で見直す。厚労省は同日の会合で、今後の日程についても説明。来年夏に財政検証の結果を報告し、その後、来年末までに制度見直しに関する議論の取りまとめをする方針だとした。

 検討事項とされたのは、遺族年金障害年金などを含む16項目。「年収の壁」や第3号被保険者制度といった長年、見直しが求められながら、議論が進んでこなかったテーマも入った。

 「年収の壁」は、配偶者の扶…

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