トヨタ、米ケンタッキー州でEV生産へ 現地生産てこに巻き返し図る
ニューヨーク=真海喬生
トヨタ自動車は1日、2025年から米ケンタッキー州で電気自動車(EV)の生産を始めると発表した。米国でのEV生産は初めて。トヨタはガソリン車を含めた新車販売では世界首位だが、急速に普及しているEVでは米テスラなどに出遅れている。EV市場が急拡大する米国で現地生産し、巻き返しを図る。
バイデン米政権はEVの生産拠点を米国に増やすため、北米での完成車や車載電池の生産を条件とした補助を打ち出している。EV購入時に最大7500ドル(約105万円)を税控除するものだ。
価格が高いEVは補助の有無が販売数を大きく左右する。そのため、ホンダや韓国の現代自動車など、米国勢以外も相次いで北米でのEVや電池の工場建設を発表した。トヨタも今年4月に場所を特定せず、米国内で生産する方針を公表していた。
ケンタッキー州の工場では現在、SUV(スポーツ用多目的車)の「RAV4」やセダンの「カムリ」などを生産している。工場の一部を改修し、3列シートを備えたSUVのEVをつくる。投資額は非公表。
また、EVの主要部品である…
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