財務相や近財局長の尋問行わず結審 公文書改ざん問題の文書開示訴訟

松浦祥子
[PR]

 学校法人森友学園の国有地売却を巡る財務省の公文書改ざん問題で、改ざんを強いられ、自死した近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54)の妻雅子さん(52)が国に対し、改ざんに関連する行政文書の不開示決定の取り消しなどを求めた訴訟の弁論が2日、大阪地裁であった。徳地淳裁判長は、雅子さん側が請求した財務相や不開示決定当時の近畿財務局長の尋問を実施しないと決め、結審した。判決は9月14日に言い渡される予定。

 雅子さん側は、同省が改ざん問題の調査過程で集めた文書などの開示を求めたが、2021年10月に不開示とされ、提訴した。同省や同財務局が、改ざん問題を捜査した大阪地検に任意提出した文書は、存否も含めて明らかにされなかった。雅子さん側は「不開示理由や判断の経緯を明らかにするため、尋問が必要だ」と主張していた。(松浦祥子)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら