ナイチンゲール記章に兵庫の看護師 祝福への返信はクマのスタンプ

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宮沢崇志
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 功績ある看護師・保健師・助産師赤十字国際委員会スイス・ジュネーブ)が表彰する「第49回フローレンス・ナイチンゲール記章」に、兵庫県姫路市の姫路赤十字病院看護副部長・高原美貴さん(57)が選ばれた。これまで11カ国17回の国際救援活動を経験。「すごい人なのに、まったく偉そうにしない。どうしても受章してほしかった」という病院関係者の思いが実現した。

 高原さんは姫路市出身。高校を卒業後、姫路赤十字看護専門学校に通い、1987年に同病院の看護師になった。99年にスーダン紛争犠牲者救援活動に携わり、アフガニスタンインドネシアなど各地へ派遣された。今年4月には、18回目の国際救援活動に向けて日本を出発、中東人道危機救援事業の保健コーディネーターとして活動するため、5月末にシリアへ入国したと病院関係者に連絡があった。

 姫路赤十字病院の駒田香苗看護部長は高校と看護専門学校で同級生だった。「世界各地に苦しんでいる人がいて、それを見たからこそ、国際救援活動に行き続けているのだと思います」と話す。

 ナイチンゲール記章は2年に一度、各国から集まった候補者を審議し受章者を決めている。日本赤十字社によると、日本からの受章者は近年は1~3人ほどで、日赤在籍中の看護師が選ばれる例は多くない。

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