近畿日本ツーリストを詐欺容疑で家宅捜索 ワクチン業務で過大請求
旅行大手の近畿日本ツーリスト(東京都)が、新型コロナウイルスのワクチン接種の関連業務で委託料を自治体に過大請求していた問題で、大阪府警は1日、詐欺の疑いで、大阪市と静岡市の同社支店など関係先を家宅捜索した。捜査関係者への取材でわかった。
問題は4月に発覚した。同社は、自治体からワクチン接種予約のコールセンター業務の委託を受け、指定より少ないオペレーターの人数で別の会社に再委託。委託通りの人数などをもとに自治体に過大請求していた。
府警は、こうした請求で公金をだまし取った疑いがあるとして、家宅捜索したとみられる。
再委託先に勤務実態の改ざんを指示
同社の5月の発表では2020~22年度の3年間、大阪府や同府東大阪市、静岡県焼津市など16自治体に計約5億8400万円を過大請求した。大阪市の「関西法人MICE支店」や静岡市の「静岡支店」の請求が多かった。東大阪市などから委託を受けたMICE支店は、再委託先に勤務実態を改ざんするよう指示していたという。
さらに、再委託先のスタッフ…
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