日本、米国、フィリピンの3カ国の沿岸警備部門による初の海洋演習が1日、南シナ海のフィリピン沖で始まった。海からの「脅威」を想定し、海上での法の執行や救難などを訓練する。南シナ海で海洋進出を強める中国を念頭に、連携を深める狙いがあるとみられる。
この日、マニラ湾に日本の海上保安庁の巡視船「あきつしま」と米沿岸警備隊の「USCGCストラットン」が到着した。
フィリピン沿岸警備隊(PCG)によると、演習は北西部バターン州沖の領海外で7日まで続く。日本の海保と米フィリピンの沿岸警備隊から計数百人が参加。各国の艦艇やボート、海難救助隊を動員し、捜索活動などの相互運用性を高めるのが目的という。
南シナ海では、フィリピンを含む複数の国・地域が中国と領有権を争っている。南沙諸島(スプラトリー諸島)周辺では、フィリピン船が中国船からレーザー照射や危険な接近行為を受けたとされる一触即発の事態が相次いでいる。
演習のシナリオは、「大量破…
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