難民認定の申請中でも外国人の送還を可能にする入管難民法改正案をめぐり、立憲民主党は1日、審議が不十分などとして、杉久武・法務委員長(公明党)の解任決議案を参院に提出した。この日、与党から提案があった法務委での採決は見送られ、法案の成立は来週以降にずれ込む見通しだ。
通常国会の会期末まで3週間となり、与党はすでに衆院の審議時間を上回ったとして、1日の委員会での採決を提案した。これに対し、立憲などは、審議で難民審査をめぐる新たな問題も発覚したとして反発。立憲の斎藤嘉隆・参院国会対策委員長は「まだ十分に審議する時間はある。(法案の)中身なんかどうでもいいという許しがたい判断だ」と記者団に述べた。
与党は2日の参院本会議で解任決議案を否決する方針。21日の会期末を見据えて政権を追及する姿勢を強める立憲は、その後も国会戦術で抵抗を続ける可能性がある。
衆院の審議では、立憲は与党…
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