看護師の医療行為を拡大、AIで医療機器開発 規制改革会議が答申

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北川慧一
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 政府の規制改革推進会議は1日、今後取り組む263項目の答申をまとめた。人手不足対策として、医師の業務を看護師に移すなどの「タスク・シフト」を明記したほか、人工知能(AI)を使った医療機器の開発促進などを盛り込んだ。政府は6月半ばに実施計画を閣議決定する。

 会議後、議長を務める大槻奈那・名古屋商科大学ビジネススクール教授が記者会見し、「数十年ぶりの物価上昇や人手不足、生成AIなどを受け、新しいレベルの危機感が共有された」と手応えを語った。

 タスク・シフトについては、国の研修を受けた看護師が一部の医療行為を担える制度の普及が進んでいない。この研修を2024年度中に受けやすくするほか、看護師が担える業務を明確にし、業務範囲を広げることも検討する。

 答申では、地方で医療現場の…

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