「プーチン政権から解放を」ロシア人組織がロシア攻撃、指導者が語る

ウクライナ情勢

ロンドン=杉山正
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ロシア領内を攻撃「自由ロシア軍団」

 5月22日にロシア南部ベルゴロド州であった攻撃への関与を主張する、ロシア人の軍事組織「自由ロシア軍団」の幹部イリヤ・ポノマリョフ氏(47)が朝日新聞のオンライン取材に応じた。ポノマリョフ氏は、5月22日のロシア領内への攻撃を「ロシアの領土を(プーチン政権から)解放するためだった」などと主張した。

 ポノマリョフ氏はロシアの元下院議員。2014年3月にロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合した際、下院で関連法案に唯一の反対票を投じた。その後事実上の亡命を迫られ、16年からウクライナで事実上の亡命生活を送っている。プーチン政権の打倒をめざし、ウクライナを拠点とする自由ロシア軍団の政治的指導者ともされる。

 ポノマリョフ氏によると、軍団のメンバーにウクライナ人はいないという。多くは降伏したロシア兵や反プーチン政権の政治活動家らで、ほかにも数人のベラルーシ人やジョージア人がいるという。

 ロシア国内では、ウクライナとの国境付近で爆発や砲撃が相次いでいる。5月22日のベルゴロド州への攻撃は自由ロシア軍団が関与を主張。その後、ロシア国防省は「破壊工作員」を壊滅させたとした。ポノマリョフ氏は攻撃を実施したことは認めたうえで、作戦内容の詳細は明かさなかったが、いまもロシア領内で軍団のメンバーが活動していることを示唆した。

 ポノマリョフ氏は、活動を続ける理由を「ロシアの政権を変えるための道筋をつくるためだ」と強調。「この戦争はモスクワでしか終わらせることができない」と語った。(ロンドン=杉山正)

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