大河ドラマ「光る君へ」が京都でクランクイン「脚本、ぶっ飛んでる」
2024年放送のNHK大河ドラマ「光る君へ」の撮影が始まった。5月28日、紫式部を演じる吉高由里子と藤原道長役の柄本佑が、京都市左京区の平安神宮でクランクインを迎え、取材に意気込みを語った。
NHKによると、物語の大部分は、平安中期の京都が舞台。「平安の趣がある場所」として、平安遷都1100年を記念し、明治に創建された平安神宮でのロケを実施した。この日は、紫式部が着飾って内裏に行く場面や、道長の登場シーンなどを撮影した。
紫式部の本名は不明だが、今作では「まひろ」と名付けられた。吉高はまひろについて、「明るくないキャラかと思っていたら、好奇心旺盛で多感な女の子として描かれている」。
大石静による脚本は、四季の風情に加えて、生々しい人間模様も盛り込んでいて、「ぶっ飛んでる」と吉高は言う。「道長と『絡み合う視線』なんて、何そのエッチな書き方と思って。大石さんの情熱的な本を、照れずに演じられたら」と意気込んだ。
まひろの“ソウルメイト”となる道長を演じる柄本も「脚本が大石先生からたたきつけられた挑戦状のよう」と語る。「昔のことでありながら、自分たちに近い感覚も持っていたと思わされる。その脚本を体現すれば、きっと皆さんが初めて味わう物語になる」。放送は来年1月からの予定。(照井琢見)