じっと動画を見る娘、よぎる不安 悩みが生んだ知育番組「いろりろ」

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照井琢見
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 この春、大阪の読売テレビで、4~6歳向けの知育番組「こどもちょうせんバラエティ いろりろ」(日曜朝6時半、関西ローカル、番組公式のYouTubeチャンネルでも配信)が始まった。企画の出発点は、営業担当の局員がコロナ下の育児で直面した悩みだった。

 「これって長時間見せて良いのかな」。同局東京営業部の河中可志子さん(40)は育休中、ソファに座って動画を見つめる長女を見て、不安がよぎった。

 2019年末に長女が生まれると、すぐにコロナ禍に。家で過ごす時間が長くなり、遊び相手のいない長女は、料理をしているときでも、近くに寄ってくる。

 ただ、テレビにYouTubeの子ども向け動画を映すと、じっとしている。「家事の間は預けておく」つもりで、動画を見せる時間が増えていった。

 しかし、作り手も意図もはっきりしない動画を我が子に見せて、成長に悪影響はないのか。葛藤を抱えつつも、動画に頼らないことも難しい。「お墨付きを得たコンテンツがほしい」と思うようになった。

「安心して見せられる番組を」。親の思いが、「いろりろ」の誕生につながります。監修にあたる脳科学の専門家にも、細やかなこだわりを聴きました。

「ハト」もいろいろ

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