「休憩ボタン押せ」順番待ち中に指示も ドライバー苦しめる商習慣

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高橋豪
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 5月末の夕方、神奈川県内の運送会社に勤めるドライバーの男性(60)は、都内の物流倉庫に荷物を届けた後、つかの間の休憩をとった。食品を載せて1日で5、6カ所の倉庫を回る日々だ。

 数年前に今の会社に入った。しばらくの間、1日12時間半は拘束される長時間労働や、残業代の未払いに苦しめられてきた。

 転職は5回ほどしたが、「ここはよかろうと思って入ってもダメ続き。どこに行っても一緒だと思っている」と漏らす。

 運び先では、トラックの順番待ちをする「荷待ち」が1日9時間に及んだこともあった。休憩に含まれないのに、スケジュール上、休憩時間は確保できなかった。

 運転席には、デジタルタコグ…

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