米中対立、東南アジアのジレンマは 米専門家「選択迫られる可能性」

有料記事アジア安全保障会議

ワシントン=清宮涼
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 深まる米中対立が、アジア・太平洋地域に影を落としています。2日からシンガポールで始まったアジア安全保障会議シャングリラ・ダイアローグ)には米中の国防トップが参加しますが、直接の対話もままならない緊張が続いています。台湾や南シナ海に近接する東南アジアの国々はどう見守っているのか。中国と東南アジアの関係に詳しい米外交問題評議会のジョシュア・クルランツィック上級研究員に聞きました。

 ――東南アジアでは中国が存在感を増し、米国は影響力を低下させていると指摘していますね。何が要因なのでしょうか。

 中国が地域の最も主要な経済大国であり、このことが今後も変わらないだろうということです。東南アジアのどの国も、中国との貿易や投資がなければ生き残ることができません。

 一方で米国は、(米国が打ち…

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