「誰でも通園」10分で100人超 申し込み殺到、面談予約を停止に

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本間ほのみ
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 東京都文京区で、幼稚園や保育園に通っていない子どもを週1~2回、保育所で定期的に預かる事業が7月に始まる。区が今月1日に利用申し込みを開始したところ、初日だけで100人以上の申し込みがあり、事前に必要な面談の予約を一時停止する事態になっている。

 区によると、国が「異次元の少子化対策」として挙げている「こども誰でも通園制度(仮称)」の実施に向けたモデル事業で、来年3月まで期間限定で実施される。認可保育園のように、保護者が就労しているかどうかなどといった状況にかかわらず定期的に利用できるのが特徴だ。

 実施場所は、区が2016年に待機児童の解消のために設置し、委託先の民間事業者が運営する「春日臨時保育所」。区内の待機児童が少なくなり、定員に空きがあるため、その空き分(1日6人程度)を事業にあてる計画だ。

 7月の開始に向け、1日午前…

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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2023年6月16日16時3分 投稿
    【視点】

    「異次元の少子化対策」について議論が盛り上がっているが、この記事は「現物給付(保育・幼児教育サービス)か現金給付(児童手当)か」という論点について考える上で参考になると思った。個人的には子育ての負担が女性に偏っている現状との関わりで現物給付

    …続きを読む