岸田首相に提言ラッシュ 受け取り最多「いちいち対応…」と自民議員

岸田政権

小木雄太
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 超党派の議員連盟「教育立国推進協議会」、自民党の「環境・温暖化対策調査会」、「新しい資本主義実行本部」……。岸田文雄首相は2日、首相官邸で自民党の部会などから計8本の政策提言書などを受け取った。首相就任以来、一日で受け取る提言書としては最多となった。「聞く力」を掲げてきた首相が原点回帰したかのようだ。

 2日、首相官邸には自民議員らがひっきりなしに訪れ、首相に提言書を手渡した。政府が今月中旬にもとりまとめる「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に盛り込むのが主な目的。だが、多忙な首相がわざわざ時間を割いて、受け取った提言書の数としては異例の多さだ。

 朝日新聞の首相動静では、2021年10月の就任以来、一日の提言書受け取りの最多は5本。菅義偉前首相は4本だった。首相に提言書を手渡した自民議員の一人は「歴代首相はいちいち対応せず、官房長官らが受け取るのが普通だったのに……」と目を丸くした。(小木雄太)

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