JERA、台湾の洋上風力から一部撤退 「利益が見込めない」
伊沢健司
火力発電会社JERAは2日、台湾で開発をめざしていた世界有数の洋上風力事業「フォルモサ3」(出力約200万キロワット)から撤退したと発表した。保有する全株式(約44%)を仏トタルに売却した。2026~30年に運転を始める計画だったが、利益が見込めないと判断した。
JERAは20年3月、総事業費1兆円規模のフォルモサ3に参画した。再生可能エネルギーとして注目される洋上風力発電を日本でも広めることを見据え、開発の初期段階から加わって経験や技術力を得る目的もあった。しかしコロナ禍で資機材の価格が上がり、事業費が膨らんでいた。
JERAが携わる台湾沖の洋上風力では、フォルモサ1が17年に商業運転を始め、フォルモサ2も今年2月に工事が終わったと発表している。今後も台湾での洋上風力事業は続ける方針だ。(伊沢健司)
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