「藤井聡太新名人は将棋界のギフト」 人気で広がる裾野、将棋バーも

有料記事

村瀬信也 佐藤圭司
[PR]

 史上最年少で名人位を獲得した藤井聡太新名人(20)=竜王・王位・叡王・棋王・王将・棋聖と合わせ七冠=の中学2年のデビュー以来続く活躍の影響で、将棋を楽しむ人や楽しみ方が多様化している。将棋の裾野が以前より広がり、ファンが定着しつつある。

 食事をしたりお酒を飲んだりしながら将棋を一局――。そんなひとときを過ごせるバーやカフェが、近年各地にオープンしている。

 第81期名人戦七番勝負第3局が開催中だった5月13日、対局地の大阪府高槻市にある「将棋bar ルゥク」は大にぎわいだった。

 カウンター数席のほか、小さなテーブルとイスの、こぢんまりした店内は満席状態。この日は90分での入れ替わり制も。「あの棋士は若い頃……」。オーナーで店長の福間貴斗(たかと)さん(37)が棋士養成機関「奨励会」在籍時の体験談を披露すると、店内に歓声と笑顔が広がった。

子ども向けの将棋教室を開く高野秀行六段は「以前はちょっと変わった習い事でしたけど…」と話します。棋士が提供するYouTubeチャンネルもあります。

 女性ファンの方が多い。カウ…

この記事は有料記事です。残り1509文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら