シンガポールで2日開幕した「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」(英国際戦略研究所主催、朝日新聞社など後援)のサイバー防衛をめぐるセッションで、急速に普及している生成AI(人工知能)、ChatGPT(チャットGPT)などを念頭に、AIの脅威をめぐる議論が交わされた。
シンガポール軍のエドワード・チェン准将は、AIで作られた偽写真がSNS上で出回っていることに触れ、「これは、サイバー攻撃者が生成AIをつかって、フェイクニュースを多く生み出す予兆だ」と警鐘を鳴らした。
ロシアによるウクライナ侵攻で、サイバー攻撃の危険性が改めて認識されたとの意見も多く出た。リトアニアのジルビナス・トムカス国防副大臣は「ウクライナはAIなど、新しい技術を試す場となっている」と述べた。
一方、国家安全保障局の岡野…