教授からの性暴力、周囲は見て見ぬふり 生まれた同性への嫌悪感

[PR]

 「男性の性被害は認識されない。周囲の人たちもだれも助けてくれなかった」。九州から東京の大学に進み、美術を学んだ男性(27)は18歳のときに受けた性被害を振り返る。

 大学1年の12月23日。研究室の忘年会が構内であった。自分の指導教官と教授、7~8人の学生が、買ってきた食材を使って作った鍋を囲んだ。

 用事があって1時間以上遅れて研究室に入ると、かなり酔っていた教授が抱きついてきた。

【連載】子どもへの性暴力

朝日新聞デジタルでは3月に、「子どもへの性暴力」第8部として未成年の男子が受ける性被害について取り上げました。最近はジャニーズ事務所の問題でも関心が高まっています。企画やアンケートに寄せられた声から、男の子の性被害がはらむ問題や社会の課題について考えます。今回はその2回目です。3回目は7日配信予定です。

■見ているのに、笑う先輩たち…

この記事は有料記事です。残り1453文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません