米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は2日、ロシアや中国との核軍縮をめぐる協議に「無条件で臨む用意がある」との考えを示した。米ロ間の軍縮条約である「新戦略兵器削減条約」(新START)に定められた核弾頭の数の制限をめぐっては、ロシアが維持する限り、守る考えも示した。
ワシントンのシンクタンクでの講演で語った。新STARTは2026年2月に期限を迎える。ロシアは今年2月、新STARTの履行停止を一方的に宣言している。サリバン氏は、新STARTの後の軍縮枠組みを作るため、ロシアと無条件で協議に臨む姿勢を示した。
またサリバン氏は、中国が35年までに1500発の核弾頭を持つ可能性があると指摘し、警戒感をあらわにした。中国が軍備管理についての実質的な対話に応じず、核戦力の情報の共有も拒否している、と指摘。中国側と直接協議する必要性を訴えた。中ロとの協議をめぐっては「無条件であっても、説明責任を求めないわけではない」とも述べた。
新STARTは、米ロが配備…