各地で続く激しい雨 31人死傷、住家被害178棟 警戒呼びかけ
大型の台風2号や活発になった梅雨前線の影響で、2日深夜も東日本を中心に記録的な大雨が続いた。3日は関東地方などで雷を伴った非常に激しい雨が降る見込みだ。愛知県で水没した車から救助した男性1人の死亡が確認されたほか、和歌山県では行方不明の2人の捜索があった。
台風2号は3日午前9時時点で東京都・八丈島の南西約310キロの海上を時速約50キロで東北東に進んでいる。中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートルで、最大瞬間風速は35メートル。同日午後9時までには温帯低気圧に変わる見込みだ。
気象庁によると、3日午前9時20分時点の12時間降水量は、茨城県つくば市で179・0ミリと観測史上1位を記録。埼玉県越谷市152・0ミリ、東京都練馬区145・0ミリ、千葉県船橋市128・0ミリで、いずれも6月の1位を更新した。1日の降り始めから3日朝までの降水量は、静岡県伊豆市や三重県鳥羽市などで500ミリを超えた。
総務省消防庁によると3日午前10時時点で、神奈川県や沖縄県などで30人が重軽傷を負い、愛知県や奈良県などで178棟の住家被害があった。
3日午前も関東甲信や東海地方に土砂災害警戒情報が出ている。気象庁は土砂災害や河川の氾濫(はんらん)に厳重に注意するよう呼びかけている。
4日午前6時までに予想される24時間降水量は、多い所で、伊豆諸島120ミリ▽関東甲信100ミリ▽東海40ミリ。(宮野拓也)