倒壊建物から男性救出 川で流される車も 大雨、各地でけが人

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 大雨の影響で首都圏などでもけが人が相次いだ。

 3日午前5時45分ごろ、浜松市西区協和町で「土砂が崩れ、建物が壊れた。一人が建物から出られない」と119番通報があった。駆けつけた消防隊員が、土砂崩れで倒壊した建物で両足を挟まれて動けなくなっている男性(39)を救出し、病院に搬送した。両足にけがを負ったが、命に別条はないという。

 神奈川県内では風にあおられて転倒するなどして12人が重軽傷を負った。県によると、3日午前8時現在、横浜市の80代の女性と横須賀市の79歳の女性がいずれも強風にあおられて転倒し、足を骨折した。横浜市や川崎市綾瀬市でも10人が軽いけが。住宅の屋根や壁が損傷したり、公共施設のガラスが破損したりする被害もあった。

 茨城県鉾田市を流れる巴川では午前4時半ごろ、車が流されているのを通行人が見つけて警察に通報した。消防などが捜索していたところ、近くの田んぼで流されたとみられる車を発見した。車内にいた男性は意識があるという。県によると、3日午前9時現在、住宅の床上浸水が1棟、床下浸水11棟の被害が確認されている。また、龍ケ崎市の70代男性が雨でぬれた階段で転倒し、けがをした。

 千葉県内でも大雨や強風による被害が出た。松戸市では80代の女性、習志野市では80代の男性1人が、強風で転倒し、頭や顔などを打つ軽傷を負った。柏市内では住居2棟でベランダが壊れるなどの破損が報告された。船橋市と柏市では各1棟が床下浸水した。県道10カ所で崖崩れが起き、通行止めになった。

 埼玉県の3日午前6時時点のまとめでは、戸田、草加、ふじみ野の3市で計15件の床上・床下浸水があった。

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