ペンス前米副大統領の機密文書問題、司法省「訴追せず」 米報道

アメリカ大統領選挙2024

ワシントン=合田禄
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 米CNNなどは2日、トランプ前政権で副大統領を務めたペンス氏の自宅から機密文書が見つかったことについて、司法省が訴追しないことを決めたと報じた。ペンス氏は来週にも2024年の大統領選への出馬を表明するとみられており、機密文書問題を抱えることなく、選挙戦に入ることになりそうだ。

 CNNによると、司法省がペンス氏の弁護士に宛てた文書には「機密情報の誤った取り扱いの可能性について調査した結果、刑事責任を問われることはない」と記されていたという。

 ペンス氏は今年1月、バイデン大統領の機密文書問題が報じられたことを機に弁護士に依頼して調べたところ、副大統領在任時とみられる機密文書十数点が見つかり、米連邦捜査局(FBI)に引き渡していた。FBIは2月にペンス氏の協力のもと、同氏の自宅を捜索し、機密文書1点を追加で見つけていた。

 機密文書は退任時に国立公文書記録管理局(NARA)に引き渡す義務があるが、バイデン大統領の自宅などからも副大統領時代の機密文書が見つかっている。トランプ前大統領が自宅に持ち帰った疑いのある機密文書をめぐっては、FBIは強制捜査をした。バイデン氏トランプ氏の機密文書問題は、それぞれ特別検察官が捜査を継続している。(ワシントン=合田禄)

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