村のシンボルの白鳥「盗まれ、食べられた」 米NY州の村に悲しみ
100年以上にわたり白鳥がすむ地として知られる米ニューヨーク州北部のマンリアスで5月、村の人々から愛されていたメスの白鳥「フェイ」とそのひなが失踪した。地元警察は、「若者らに盗まれ、フェイは食べられた」と発表。村には悲しみが広がっているという。米紙ニューヨーク・タイムズなどが伝えた。
ニューヨーク・タイムズによると、10代の少年ら3人は5月27日の真夜中に白鳥のすむ池に侵入。うち2人がフェイを捕まえ、3人で殺害した。4羽のひなも盗み、伴侶であるマニーを残して去ったという。3人はその後、親戚の家でフェイを調理し、食べたという。ひなは無事だった。
警察幹部は「少年らは、(フェイを)とても大きなアヒルだと信じていた。白鳥がこの地域にとって重要な存在であることも、村が所有していることも知らなかった」と話した。少年らは重窃盗の罪などで起訴されたという。
人口約4千人のマンリアスでは、白鳥が村のシンボルになっている。フェイが2010年に寄贈されて以来、住民はフェイやマニーの姿を見に、よく池に立ち寄っていたという。村のホームページには、フェイを追悼するため、村の人たちが手向けた花束の写真が掲載された。(真田嶺)
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